タナカ・STUDIO 映像・造型 タナカケンイチ

監督・造型・イラスト タナカケンイチのブログです!

「モスゴジ」テストショット⑤ラスト

ではエアブラシ、ドライブラシをして仕上げに入ります。
 

 
↑ゴジラ基本色をエアブラシ。
ブラック、ホワイト、クリアオレンジ、シーブルー等を混合したゴジラ基本色でエアブラシします。
下地を潰さない様に薄く吹いて下さい。胸や膝などは控えめにします。
 

 
↑薄めのブラックとブルーの混合を軽くエアブラシします。
影になる部分や節目を中心に吹き、立体感を出します。
 
背ビレの側面も更に吹きます。
 

 
↑エナメルのブラックとレッドブラウンの混合をしゃぶしゃぶに薄めて全体にエアブラシし、布等で凸部分のエナメルを拭き取ります。
筆でのせた方がモールドに確実に入り込むのですが、今回は軽めに行いました。
 
エナメルを乾燥させます。エナメルは乾燥が遅いのでドライヤーを当てます。
 

 
↑乾燥後、目以外のマスキングを取り、つや消しクリアでコーティング。
目はクリアを使っており、ツヤありクリアを塗っているので、マスキングしたままです。
 
   
 
↑ディザートイエロー等でドライブラシ。
色々混合して、鱗の明るい箇所や汚れ箇所に色をのせます。筆につけたあと、よく拭き取り、ゴジラに擦り付けます。
 
上の写真のアルミカップは100均のもので、主にパレットとして使っています。180~200枚重なっているので終わったら剥がして捨てるだけと非常に便利です。
 

 
↑別の色で背ビレ側面にも軽く擦り付け、側面のボコボコも浮き立たせます。
 

 
↑タミヤのウェザリングマスターを使ってポイントポイントに更に汚しをいれます。
ドライブラシでは主に凸部分に色を擦り付けていましたが、これでは溝部分に砂や埃を埋めるのが目的です。
筆に取り、粉を隙間に入れています。
そのままでは定着しないので、このあとつや消しクリアを吹くのですが、クリアを吹くと色が落ち着いてしまい効果が薄れるのでこの段階では少し大げさに入れてもいいかもしれません。様子を見て行って下さい。
 

 
↑もう一度つや消しクリアでコーティング。
※吹きすぎに注意しましょう。
 

  
目のマスキングを取って完成です。
このiPhone写真では色味が全然再現されていませんので、この後キチンと写真撮影を行います。
 
あくまでもこれは私の主観的な塗装です。
塗料の特性の手順され間違わなければ何色を塗っても良いと思います。
自分も毎回やり方が違ったりしますし…。
 
写真もギャラリーにアップ、この組み工程も諸々補足してHPにまとめますのでもう暫くお待ち下さい。
 
2月7日「ワンダーフェスティバル2016冬」にて
当日版権 組立レジンキット 19,000円で発売します。
 
 < 完成 >
  1. 2016/01/16(土) 08:55:01|
  2. モスゴジ組立方
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「モスゴジ」テストショット④

では本格的に塗装です。
 

 
↑しかし、エポパテで繋いだ首の部分が不自然なことに気付きました。
 

 
↑リューターで削りながら周囲のモールドと合わせていきます。色の違うエポパテの段階ではなかなか気付きません。サーフェイサーを塗って色を均一にした後も馴染みのチェックは怠らない様にして下さい。
 

 
↑今回は台座に固定する予定ですので、尾の腹につけた支えの真鍮線用穴を塞ぎます。
これは先にやっておくべきでした…。すっかり忘れていました…。
 
 
 
↑台座への接地面をよく調べて穴をあけます。今回は直径3mmビスですので3mm穴です。
この後、右足の穴ではビスが足の甲を貫通することが分かり、若干後ろにもう1つ穴をあける羽目になりました…。
 
台座への穴の位置決めですが、辺りをつけた箇所に粘土を盛り、穴があいた足を押し付けます。すると、粘土にダボが出来き、あけるべき箇所を特定出来ます。
(すいません…。写真撮り忘れました…)
 

 
↑裏からビスを通して、
 

 
↑自立しました。
爪と目と口にマスキングをはっています。
 

 
↑台座もマスキングし、塗装開始です。
まずはアクリルのクリアオレンジを若干薄めに溶いて、ランダムに筆でのせていきます。全体に行います。
 

 
↑次ぎはしゃぶしゃぶに溶いたアクリルのディザートイエロー系を筆で全体に流しこんでいきます。これもランダムに行います。
胸や膝などは多めに行います。
 

 
↑次にアクリルのシーブルーをしゃぶしゃぶに溶いて、全体にのせます。これもランダムです。
この寒色系の色は、背ビレ側面などにも軽くのせて下さい。
 
ゴジラの体表は基本黒なのですが、映画では砂や埃、ライティングで様々な表情を出します。
塗装では、様々な色をのせて深みのある黒もしくはダークグレーを目指しましょう。
 
今回の塗装の目標は、「基本はブルーやグリーンの寒色系鱗だが、砂や埃を被って表は暖色系の色を感じる」様にしたいと考えています。
 

 
↑ここまで塗装すると後は繊細なエアブラシやドライブラシが入ってきますので、尾を接着します。
  

 
↑尾に真鍮線を通してマジックスムースで接着。数カ所、瞬間接着剤で固定します。
(真鍮線の目安として、小さい穴とダボを作っています)
 

 
↑そして、隙間をエポパテで埋め、サーフェイサーを塗ります。
 
 
<⑤へ続く> 
 
  
  1. 2016/01/15(金) 04:47:32|
  2. モスゴジ組立方
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「モスゴジ」テストショット③

今回のモスゴジは目の三白眼を再現ということで、目周りが特殊な組み方となっています。
ですから塗装も接着前に済ませる必要があります。
  
 
 
① 頭部の内側にクリアフードをはめ込みます。
② 塗装を済ませた目を入れます。
③ この時、若干浮き上がってきますので、頭部の内側に彫ってあるラインよりも奥に押し込んで接着します。
 

 
↑黒目の塗装です。白に塗った後ガイドにそって黒目を入れます。上記の手順で頭部にはめた後、好みで黒目の位置や大きさは調整して下さい。
ガイドを彫ってはいるのですが、今回作ってみると若干ガイドよりも小さく塗った方が良い気がしました。
 

 
↑クリアフードはリューターなどで整形後、光沢クリアを塗る(吹く)と透明になりますのでやっておきましょう。
 

 
↑ゴジラの体表はまだダークグレーのサーフェイサーですが、目のクリアフードをはめる関係でまぶただけある程度の色は塗っておいて下さい。
 

 
↑最初の塗装では、歯茎にサーモンピンク系と歯をホワイトフレッシュ系で塗ったのみでしたが、汚れやグラデーションを入れていきます。
今までのラッカー系やアクリル系の塗料ですが、ここではエナメル系を使います。食いつきが弱く乾きも遅いので何度でもやり直しがききます。
 

 
↑一緒に爪にも汚しを入れました。
 

  
ダークグレー系でつけ根を薄くエアブラシします。
写真は手足それぞれのエアブラシのビフォーアフターです。歯茎も軽く行いました。
 
 
 
↑では、目をはめ込み接着です。
頭部にクリアフードを入れた後、目の後部に瞬間エポキシ接着剤を塗ってはめ込みます。(ウェーブのものを使ってます)
 

 
↑黒目が好みになる様、指で押しこみ、瞬間接着剤を後部に流しこんで接着します。
 

 
↑次に上歯を接着します。
仮ではめると若干浮いたので底を削りました。
 

  
↑しかし、胴にはめるとやはり若干浮いてしまいます…。
 

 
↑結局、上歯のダボ部分も大幅に削りました。胴にピッタリはめる様何度か試しながら削って下さい。すいません…
 

 
↑胴についている下顎にも下歯と舌を接着。隙間をエポパテで埋めます。
写真の上歯の前方と唇の隙間、下歯の奥歯部分です。
 

  
↑エポパテが固まる間、他の作業。背ビレです。
アクリルのディザートイエロー系を若干薄めて塗っていきます。
 

 
↑乾く前にティッシュ等で軽く拭き取ります。
他の列の背ビレや尾の部分も同様に行い、馴染ませて下さい。
 

 
↑次ぎは背ビレの黒い部分です。
アクリルのダークグレー系(様々な色を混合したゴジラ基本色)を筆でざっくりと塗ります。
 

 
↑エアブラシで馴染ませて下さい。
尾の部分も同様です。
 
 
 
↑歯茎のエポパテが硬化したらサーフェイサーを塗り、周囲と馴染む様に塗装して下さい。
そして、接着します。
 
今回、尾は最終工程で接着することにしました。
接着はマジックスムースというエポキシ接着剤を使っています。
無ければ他のものでもいいと思います。
普通、レジンの接着には強度を保つため真鍮線などを通すのですが、今回の頭部、腕、背ビレは大丈夫と考え通していません。マジックスムースは強力ですので。このサイズであれば尾のつけ根や負荷のかかる部分だけでいいと思います。
 
強力なエポキシ接着剤は硬化に時間がかかるので、数カ所瞬間接着剤を流して仮止めしました。
これで硬化前に次の作業が出来ます。
 

 
↑エポパテで隙間を埋めてきます。モールドも一緒に作って下さい。
口の避けている部分をどこまで埋めるかですが、写真を参考にして下さい。
 
エポパテは成形が必要な場合はマジックスカルプといつものを使っています。こね具合が粘土に近く作業しやすいです。しかしマジックスカルプは硬化すると非常に硬くなり削り難くなるので、今回はほんの少しグレイスカルピーを混ぜました。
 
硬化したらサーフェイサーを塗って、やっと基本下地作業が終了です。
次から体表の塗装に入ります。
 
<④に続く>
 
 
 
 
 
  1. 2016/01/14(木) 07:17:09|
  2. モスゴジ組立方
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「モスゴジ」テストショット②

乾いたらいよいよ組立、塗装です。
 
まずはバリ取りパーティングライン取りですね。
  
 
 
↑ニッパー、ナイフ、リューターで削っていきます。
 

 
↑今回、背ビレを繋げ三列にしてはめ込む方式にしたのですが、やはり複製の段階で微妙なズレが生じたのか微妙に合いません…。リューターやナイフで削ってハマるようにします。隙間はどうしても生じますのでパテで埋めるつもりで。
 
この時、細い背ビレパーツの歪みでハマらなかったので、再度背ビレのみ熱湯に通して治します。
 

 
↑熱湯から上げて柔らかいうちに三列背ビレを背中にハメます。ゴムで固定して冷ますと歪みが治りました。
 

 
↑仮組みして作戦をたてます。
接着前に、プライマー・サーフェイサー・塗装を済ませる箇所などを検討。
まず接着前に全ての下地処理と顔と目周り・口内の塗装を済ませることにしました。
 
  
 
接着面にマスキングをしてプライマー・サーフェイサーを吹きます。
 

  
今まではプラサフという缶スプレーを吹いていたのですが、最近はガイアノーツのプライマーサーフェイサーを薄めてエアブラシで吹いています。
缶スプレーだと量の調整が出来ないので塗りすぎになりモールドを潰してしまう可能性が高いのです。しかもゴジラは鱗のモールドが深いので、何度も重ねて吹くことになり、結果潰してしまうのです。
エアブラシなら量の調節もでき、融通が利きます。
黒とグレーがあるのですが、私は混ぜてダークグレーにして吹いています。
勿論プライマー効果も兼用しており、筆塗りも出来ます。
 

 
↑サーフェイサーを吹き、ラッカー系塗料で爪や歯をホワイトフレッシュ、歯茎を赤系、目をホワイト、背ビレをグレーとフレッシュを混ぜたもので下地塗りをしました。
 
次は頭部と三白眼の目部分の塗装と組立てです。
 
<③へ続く>
 
 
  1. 2016/01/12(火) 04:49:08|
  2. モスゴジ組立方
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「モスゴジ」テストショット①

「モスゴジ」のテストショットが複製業者さんから届きました。
 
   
  
↑早速パーツのチェックをして…。
あーこんなとこに湯口が…とか、あー背ビレ合わねーとか思いながら隅々までチェック。
 
では完成品サンプル作りに入ります。
 
まずは、鍋に放り込み、中性洗剤が入ったお湯で10~15分煮込んでガスを抜きます。
この時に歪みを治しましょう
今回は背ビレの三列が重要ですので、煮て柔らかい時にはめ込み歪み具合を見てみて下さい。
※その為に背ビレ三列だけは先に湯口などのバリを切り取っておきましょう。
(写真撮り忘れました)
 

 
↑バスマジックリンを満遍なくかけ、暫く経ったらお湯で浸し数時間置きます。
 

 
↑よく濯いで、これから洗浄です。
「スタジオヘッドマスター」の三木くんが作った「ゴジラの最期」も一緒洗います。CASTさんよりキットとして発売中です。
 

 
↑定番のクレンザーと中性洗剤。
 

 
↑2つを混ぜて…
 

 
↑ひたすら磨き擦ります!
やり過ぎかな…と思うくらい、手が疲れて痺れるくらい…、これでもか!というくらい磨きます!
 

 
↑掃除用の固いブラシや電動等、あらゆるブラシで磨き擦っていきます。
 
この洗浄だけは手を抜かない様に。塗装途中で剥がれてくると、本当に悲惨ですので…。
 
(モスゴジに付いている黒い点々は、型取りの際に原型から取れた黒い塗装や原型の一部です。レジン抜き1発目ですので、レジン側に付着しております。洗浄後、コリコリすれば取れます。2個目以降の複製から減っていきますので、皆様に届ける分にはあまり付着していないと思われます)
 
あとは、お湯で濯ぎながら擦って…、水が全く弾かなくなったら離型剤が落ちている証拠です。
 

 
↑軽く吹いた後、ストーブの前で乾かします。
 
 
<続きます>
 
  1. 2016/01/08(金) 02:09:47|
  2. モスゴジ組立方
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プロフィール

タナカ ケンイチ

Author:タナカ ケンイチ
「タナカ・STUDIO」代表
田中健一
監督・脚本・助監督・造型・イラストレーター
1978年生まれ。長崎県出身。
佐賀大学文化教育学部美術工芸課程デザイン科卒業。
監督作:NHK「野田ともうします。」シリーズ
「鈴木先生」「たべるダケ」のタイトルバック
フジ「それでも僕は君が好き 第3話」等…
2014年から造型も始める。ゴジラを中心にワンダーフェスティバル等にディーラー出展している。

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